武田戦車道場★プラモ戦記

ミリプラ好きの管理人武田のうんちくブログ

TAMIYA 1/72 ZERO FIGHTER MODEL22 タミヤ ゼロ戦 (その2)筆塗り

脚とキャノピーを塗装して付けた。
田中流筆塗りに従い、筆で迷彩を追加した。
この迷彩塗装はラバウル航空戦が終息した後のもの。

第251海軍航空隊所属機 昭和18年5月 ソロモン戦域

この応急迷彩は刷毛塗りの手仕事らしく、機首の辺りは右手に刷毛を持ち、慌てて窓ふきした時みたいなストロークの痕が見て取れて、リアルにかっこ良い。

この塗装でも上空から見ても十分にその効果が窺える・・・

陸軍の戦闘機、爆撃機の多くは主に濃緑色斑迷彩、斑点迷彩、ニョロニョロ蛇行迷彩、イタリア機ほうれん草迷彩みたいな物など多彩。

その当時、戦時下物資不足の為、まだ塗料が貴重であったので、その節約の為に採用した苦肉の策・・

その迷彩効果は、下地のジュラルミン地肌が反射するので余り無かったと評価されてもいるが、私は逆にそこが魅力的でアーティスティックな所だと思う。

一方、海軍機の場合、抗塩害処理の為か、べた塗一色迷彩が多い気がする・・・

総じて日本軍機に用いられた塗料の品質低下による激しい劣化剥離がとてもリアリスティックがあり、モデラーにとってそこを再現しようとする試みが楽しくて魅力的なものと云えるのではなかろうか。

バラレ基地にて陸海軍機の邂逅・・・

ガダルカナル島撤退作戦時、253空(鹿屋空戦闘機隊)、 582空 (空母「瑞鶴」零戦隊、艦爆隊を含む)、204空(6空から改編)などの各部隊から零戦隊がブインに集結。

同時に252空零戦隊がバラレに進出し第一から第三段階まで米軍機P-38ライトニング、P-39 エアコブラ、グラマンF4F艦上戦闘機などと壮絶な死闘を繰り広げていたのだった・・・

この時の米軍の取った作戦はその高性能レーダーにより、日本軍機の一大攻勢、大編隊による航空撃滅戦を逸早く察知し、先ず全航空部隊が逃げて対決を避ける。

その後日本軍機が作戦燃料を使い果たし、帰路に着いた頃合いに送り狼的に反撃するという老獪な物となっていたのであった・・

以降、陸海軍協同作戦はソロモン、ニューギニア作戦と続くが、先の見えないまま、更なる大規模航空消耗戦に引き込まれて行くのである。

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